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「共産党は左手に伝単、右手に鉄砲玉を持って初めて敵を打倒できる」と言ったのは毛沢東だが、この「伝単」(ビラ)とはプロパガンダ(宣伝戦・世論戦)を意味する。それは敵を自らの有利な方向へと誘導するための硝煙なき戦争である。
孫子の兵法は「上兵は謀を伐つ」として、血を流す軍事行動より謀略戦を上策としたが、プロパガンダはまさにそれに当たる。
中共が中華人民共和国建国以来、国家目標に掲げるのが台湾併呑だが、それは単なる領土欲からだけではない。その島が米国のアジアにおける中共包囲網の戦略的拠点であり、何としてもそこを奪わなければ、安心できなかったからだ。そしていよいよ海洋へと勢力を拡大し、アジアに覇権を打ち立てようとする今日、台湾はその前進基地たる不沈空母として、やはり何としてでも攻略したい。
しかしその島を守るのが米軍である。それはまた、日米安保条約と言い換えてもいいだろう。従って中共にとって、この日米同盟こそ「打倒すべき敵」になっているのだ。
そこで日米それぞれの官民に対して行使し続けてきたのが「一つの中国」(台湾は中華人民共和国の不可分の領土)というプロパガンダなのだ。 「台湾は中国領土であり、中国が台湾をどうしようと、それは国際法上、外国が干渉してはならない中国の内政問題なのだ」という宣伝である。
しかしそれは明らかなる虚偽宣伝である。そのため日米政府は、それを受け入れていない。しかし両国国民はどうかと言えば、多くはすっかりそれに洗脳されている。
それでは日本国民は、いかにそれに騙されて来たかと言うと、実は驚くなかれ、日本政府が中共の宣伝の媒体を務めているのだ。たとえば政府は口が裂けても、「台湾は中国領土ではない」とは言わない。そうした姿勢は、流れ込もうとする中共のプロパガンダの前で、自ら門をあけるようなものだ。
そしてそればかりではない。甚だしきに至っては文科省だ。
教科書検定が小学校用の社会科教科書、中学校、高校用の地理教科書、地図教科書に、台湾を中国領土と記述するよう指導している。
教科書の誤りの記述を防ぐための検定を悪利用し、わざわざ誤りを書かせるのだから、これは犯罪ではないのか。敢えてそれに手を染めなければならないほど、文科省はよほど中国から強大な圧力を受けているものと思える。
そのため教科書会社は検定で不合格になるのを恐れ、台湾を含めた中国地図を掲載し、あるいは中国の面積数値に台湾のそれをも含めている。
そしてその結果、子供たちは、台湾は中国領土であると言った誤認識、誤印象を抱くことになるのである。しかもこうしたことは、日中国交樹立の翌年である昭和四十八年から四十年近くにわたって続いており、すでに国民の半数以上が、こうした教科書を与えられた計算になる。
今後中国が台湾を軍事攻略しようとするとき、台湾救援に向かう米軍に対して自衛隊は後方地域支援に当たることとなるが、おそらく左翼勢力やそれに煽動された一般国民は「台湾問題は中国の内政問題。干渉してはならない」と、自衛隊派遣反対運動、反米軍基地闘争に立ち上がることになるのではないか。
それで台湾が陥落したり、あるいは日米同盟が崩壊すれば、中共にとっては万々歳。建国以来最大の宣伝戦の大勝利となろう。
そこで我々台湾研究フォーラム、台湾建国応援団など有志国民は現在、「台湾は中国領土ではない。台湾人の国だ」「中共のプロパガンダを子供たちに押し付け るな」と訴える文科省検定糾弾の街宣、署名活動を全国に押し広げているところである。
そして十一月十八日には「頑張れ日本!全国行動委員会」群馬県支部もこの運動に乗り出し、群馬県の高崎駅前で活動を展開した(台湾研究フォーラム会員も何人か駆け付けた。みな「頑張れ日本」の会員でもある)。
当日は支部員をはじめとする二十数名もが集まり、道往く人々に力強い訴えを行った。
その日は特に印象に残ったのは、メンバーが中学校や高校の生徒たち一所懸命声を掛けたことだった。生徒たちも立ち止まってじっと耳を傾け、最後は署名に応じるなどしていた。
言わば教科書に代わって「台湾は台湾人の国だ」と教えたわけだが、あわせて中国とは侵略主義の国であり、日本の政府はそれの言いなりになっていることも、何も言えない大人たちに代わって伝えることとなった。
真剣に話を聞く生徒たちの健気な姿を見るにつけ、これ以上文科省の中国迎合、国民への背信を許してはならないと思った次第だ。
この項「台湾は日本の生命線」2012/11/21/條からの転載
■署名にご協力を! 用紙 → http://taiwanisnotchina.org/wp-content/uploads/2012/10/tnc_shomei.pdf
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「共産党は左手に伝単、右手に鉄砲玉を持って初めて敵を打倒できる」と言ったのは毛沢東だが、この「伝単」(ビラ)とはプロパガンダ(宣伝戦・世論戦)を意味する。それは敵を自らの有利な方向へと誘導するための硝煙なき戦争である。
孫子の兵法は「上兵は謀を伐つ」として、血を流す軍事行動より謀略戦を上策としたが、プロパガンダはまさにそれに当たる。
中共が中華人民共和国建国以来、国家目標に掲げるのが台湾併呑だが、それは単なる領土欲からだけではない。その島が米国のアジアにおける中共包囲網の戦略的拠点であり、何としてもそこを奪わなければ、安心できなかったからだ。そしていよいよ海洋へと勢力を拡大し、アジアに覇権を打ち立てようとする今日、台湾はその前進基地たる不沈空母として、やはり何としてでも攻略したい。
「必ず台湾を解放する」は建国以来の合言葉。
ちなみに台湾の南東に存在しな い二つの島を描いているのは、中国人がもともと領土外の台湾の地理に無関心 だった証だ
しかしその島を守るのが米軍である。それはまた、日米安保条約と言い換えてもいいだろう。従って中共にとって、この日米同盟こそ「打倒すべき敵」になっているのだ。
そこで日米それぞれの官民に対して行使し続けてきたのが「一つの中国」(台湾は中華人民共和国の不可分の領土)というプロパガンダなのだ。
「台湾は中国領土であり、中国が台湾をどうしようと、それは国際法上、外国が干渉してはならない中国の内政問題なのだ」という宣伝である。
しかしそれは明らかなる虚偽宣伝である。そのため日米政府は、それを受け入れていない。しかし両国国民はどうかと言えば、多くはすっかりそれに洗脳されている。
それでは日本国民は、いかにそれに騙されて来たかと言うと、実は驚くなかれ、日本政府が中共の宣伝の媒体を務めているのだ。たとえば政府は口が裂けても、「台湾は中国領土ではない」とは言わない。そうした姿勢は、流れ込もうとする中共のプロパガンダの前で、自ら門をあけるようなものだ。
そしてそればかりではない。甚だしきに至っては文科省だ。
教科書検定が小学校用の社会科教科書、中学校、高校用の地理教科書、地図教科書に、台湾を中国領土と記述するよう指導している。
教科書の誤りの記述を防ぐための検定を悪利用し、わざわざ誤りを書かせるのだから、これは犯罪ではないのか。敢えてそれに手を染めなければならないほど、文科省はよほど中国から強大な圧力を受けているものと思える。
そのため教科書会社は検定で不合格になるのを恐れ、台湾を含めた中国地図を掲載し、あるいは中国の面積数値に台湾のそれをも含めている。
台湾を中国領土とする教科書。まるで中国で発行されたようだ
そしてその結果、子供たちは、台湾は中国領土であると言った誤認識、誤印象を抱くことになるのである。しかもこうしたことは、日中国交樹立の翌年である昭和四十八年から四十年近くにわたって続いており、すでに国民の半数以上が、こうした教科書を与えられた計算になる。
今後中国が台湾を軍事攻略しようとするとき、台湾救援に向かう米軍に対して自衛隊は後方地域支援に当たることとなるが、おそらく左翼勢力やそれに煽動された一般国民は「台湾問題は中国の内政問題。干渉してはならない」と、自衛隊派遣反対運動、反米軍基地闘争に立ち上がることになるのではないか。
それで台湾が陥落したり、あるいは日米同盟が崩壊すれば、中共にとっては万々歳。建国以来最大の宣伝戦の大勝利となろう。
そこで我々台湾研究フォーラム、台湾建国応援団など有志国民は現在、「台湾は中国領土ではない。台湾人の国だ」「中共のプロパガンダを子供たちに押し付け
るな」と訴える文科省検定糾弾の街宣、署名活動を全国に押し広げているところである。
そして十一月十八日には「頑張れ日本!全国行動委員会」群馬県支部もこの運動に乗り出し、群馬県の高崎駅前で活動を展開した(台湾研究フォーラム会員も何人か駆け付けた。みな「頑張れ日本」の会員でもある)。
当日は支部員をはじめとする二十数名もが集まり、道往く人々に力強い訴えを行った。
その日は特に印象に残ったのは、メンバーが中学校や高校の生徒たち一所懸命声を掛けたことだった。生徒たちも立ち止まってじっと耳を傾け、最後は署名に応じるなどしていた。
メンバーの説明に耳を傾ける生徒たち。本来は教員がやることだ
言わば教科書に代わって「台湾は台湾人の国だ」と教えたわけだが、あわせて中国とは侵略主義の国であり、日本の政府はそれの言いなりになっていることも、何も言えない大人たちに代わって伝えることとなった。
真剣に話を聞く生徒たちの健気な姿を見るにつけ、これ以上文科省の中国迎合、国民への背信を許してはならないと思った次第だ。
この項「台湾は日本の生命線」2012/11/21/條からの転載
■署名にご協力を!
用紙
→ http://taiwanisnotchina.org/wp-content/uploads/2012/10/tnc_shomei.pdf
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